育児奮闘中ややこの買って良かったものリスト

妊娠中から現在進行中の育児期間、使ってみて良かった育児グッズをツラツラとまとめていきます☆プレゼントにも!

《経験談》 プレに通わなかった我が家の幼稚園入園活動③

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近所の幼稚園へ願書を出すために、雨の中、まさか朝4時から出向くことになるとは思わなかった。これは都内に住む、我が家の幼稚園入園活動の話(長いです!)。

《経験談》 プレに通わなかった我が家の幼稚園入園活動①
 ┗「プレ保育」って?
 ┗ 幼稚園への道のりも茨の道だった

《経験談》 プレに通わなかった我が家の幼稚園入園活動②
 ┗ 幼稚園選びと受験戦略

願書提出日 ~Day1~

いざ行かん

願書提出日の1日は夫婦で並ぶことにしたため、息子は実家に預け、”一人でお泊り初体験!” をしてもらうことになった。息子を実家で早めに寝かしつけ、車で自宅に戻るついでに夜9時半頃、おしゃれ幼稚園の前を通ってみるとさすがに人気はなかった。

早めに仮眠を取って、3時半に起床。雨が降っていたので登山用の雨合羽を引っ張り出し、コーヒーを淹れ、まずは車で様子を見に行ってみるかと4時頃出発した。ちなみに早朝から並ぶことについて、夫は意外にもノリノリで楽しんでいるようにさえ見えた(笑)。コンパクトになる、めちゃくちゃ軽量の折り畳み椅子までゲットした。 

そして朝4時過ぎ、覚悟をしながらおしゃれ幼稚園に差し掛かると、列ができて・・・いない。あれれ?

「ちょっと様子を見てみよう」と、夫が車を降りて幼稚園の門の前でしばらく様子を伺っていると、中から年配の先生が出てこられた。「ご苦労さま、これ、あげるわね」と差し出されたのは10番の整理券。雨の中並ぶのを気の毒に思ってどうやらこっそり持ってきてくださったらしい。煩わしかったはずの雨は、なんと恵みの雨となった。

そうこうしている内にどこからともなくお父さんらしき人たちがどんどん集まってきた。皆同じように整理券をもらい、誰しもが狐につままれたような面持ちをしながら、先生の「7時半頃また戻っていらっしゃい!」という声に背中を押されて帰って行った。

先生によると、1番の方は日付が変わる前から並ばれていたとのこと。10番だったらまず入園できるだろう、良かったね、と夫と安堵しながら帰宅するも、先生はあのまま朝までスタンバイされるのか、そして、この整理券は本当に本物なのかと、色々と心配するハメになった。

家に戻ってまた仮眠を取って、言われたとおり7時半に再訪。
その時点で発行されていた整理券は87番。この時点ですでに定員を超えている。プレに通っている人たちも並ばなくてはいけないそうなのだが、彼らには優先権があるので無理に早い番号を取る必要もなく、待合室には恐らく我が家と同じ立場の人が多いと思われる。その後も続々と保護者らしき人たちが訪れ、受付が始まった8時半には整理券も100番を超えていた。締切の正午には一体何人分の願書が提出されていたのだろう。
我が家は10番だったので受付はすぐ済み、明日の面接時間を確認すると、そのままお寺幼稚園へ向かった。

次なる目的地へ

お寺幼稚園の受付は9時開始。9時5分頃に到着することはできたが、既に行列ができており、いただいた順番は男子の29番だった。女子の最後は12番。圧倒的に男子が多い。そういえばおしゃれ幼稚園の方でも我が家の順番(10番)の前の8名が男子だった。ちょっと興味があったので調べてみたところ、日本の出生時男女比は大昔から概ね105前後(女児100人に対して105人の男児)で推移している様子。にしても、男子数の方が断然多いのは何故なのだろう。都内は、ということ?それとも幼稚園と保育園で違うの?まさか男子の親の方が張り切って早く並んでいるとか?真相は分からず。

安堵の気持ちとともに実家に戻ると、「おかえりー!!」という弾けた声とともに息子が笑顔で飛んできた。私たちは息子が起きる前にお買い物に出かけたということにしていたので、息子もスネておらずホッとした。ただ夜、寝ぼけながら母に抱きつき、「おかあさぁん、チューしてぇ、好きって言ってぇ」と甘えていたらしく、母をキュンキュンさせていたらしい(笑)。

その日はたまたま妹も里帰りしていたのだが、この妹、くじ運が強くて数々の抽選に当選してきた過去がある。話の流れでお寺幼稚園のくじ引きは妹に引いてもらうのが良いのでは!ということになり、今回の幼稚園戦争は実家総動員で挑むこととなった。

抽選/面接 ~Day2~

予想通りの落選

翌日の11月2日。この日のアジェンダは、①お寺幼稚園のくじ引きと、②おしゃれ幼稚園の面接。

お寺幼稚園での抽選開始10分前に妹と待ち合わせて入ると、もうほとんどの席が埋まっていた。席数は90席。当たりくじは男女合計30本だが、やはり男子の応募数が多いらしく、女子の2倍に対して男子は倍率4倍とのこと。間もなく抽選方法の説明が始まり、1番の方から順にくじを引いていくことになった。

「当たり」くじを引いた人は顔から笑みがこぼれてニヤニヤしているので、すぐに分かる。「はずれ」くじを引いた人の中には尋常ではないぐらい真っ暗になっている人もいる。いよいよ妹の番になりくじを引くも、残念ながら妹の顔にはニヤニヤは浮かばなかった。結果は「はずれ」。ただ、倍率が倍率だっただけにさほどショックは受けなかった。我々は「よし」、と気持ちを切り替えておしゃれ幼稚園の面接に全力を注ぐことにした。

噂通りの”面接”

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30分後、私は夫と息子と一緒におしゃれ幼稚園の面接控室にいた。同時に教室内にいた家族は10組ぐらい。大半が母子のみで来園されていた。それにしても事前情報通り、どのお母さんも揃って紺色のスーツを着ている。子どもたちも皆、紺かグレーのセットアップかワンピース。タイをしている子までいた。繰り返すが、ここは有名私立幼稚園ではなく、ただの近所の幼稚園。私はグレーのワンピースで、夫は仕事用のスーツにノーネクタイ。息子はというと、一人だけカラフルなチェックのボタンダウンシャツに紺色のコーデュロイのパンツスタイル(上の写真)。かなり目立っていた(笑)。

しばらく控え室で遊んでいると、息子の名前が呼ばれた。親子分離で息子だけ、他に4人の子たちと共に別部屋へ連れていかれる。体操教室で母子分離に慣れていたおかげか、全く後ろを振り返ることもなく、「シュッポッシュッポ」と言いながら楽しそうに出て行った。中には号泣して親がついていかなければならなかった子もいたので、我が子の小さな背中が頼もしく見えた。

親子分離は15分程度の時間だったが、後から息子に聞いてみると、この時間にはボールで遊んだり、ピアノで歌ったり、折り紙を折ったり、先生とおしゃべりをしたりと楽しかったらしい。

このあと親も呼ばれ、息子と合流して面接部屋へ通されると、園長先生が笑顔で待ち構えていらっしゃった。園長先生と対面で親子3人座らされると、

「こんにちは!お名前は?」

園長先生が前のめりになりながらニュッとお顔を息子に近付け、大きな声で聞いてこられた。

目を見開き、後ずさる息子。
今まで見たことがない顔。息子は口をあんぐりさせながら園長先生を凝視している。再度、「お名前は!?」と聞かれると、蚊の鳴くような声で名前を絞り出す。完全に、明らかに "ビビって" いる。

「今日は誰と来たの?」
「お、お父さんとお母さんと・・・」
「そぉ~う!歩いてきたの?自転車できたの?」
「歩いてきたの・・・」

「さっきは何をして遊んだの?」
「・・・」
「ボール?」
「ボールと・・・ピアノと・・・」

完全に腰が引けている。饒舌な息子がこんな状態になった姿を初めて見た。園長先生は声が大きく、オーラがギラギラと強く、そしてバッチリメイクをされているので圧倒されたようだった。一通りのやり取りのあと、ドリルをもらって「ありがとう」とお礼を言うと、先生の目線は我々に移った。

「先ほど先生方と遊ばれていた時の様子を聞くと、おしゃべりも上手でしっかりと受け答えもでき、遊びも問題なく、とても賢いお子さんのようですね。愛情たっぷりに育っておられるようで素晴らしいです!」

息子のことは全く心配はしていなかったが、それでもとても安心させられた。その後は園の印象や志望動機などありきたりな質問が続き、面接は10分ぐらいで終始笑顔で終わった。息子はほかの先生方にもベタ褒めされ、全体的にものすごく好印象に終わることができた。

帰り道、「あー、やれやれ、終わったねぇ」と3人並んで歩いていると、突然息子が、

「おおきなぁ、おちんぽっぽぉぉぉぉ~!!!!」

と雄叫びを上げてずっこけた。

彼なりに雰囲気を感じ取って緊張していたのだろう。おしゃれ幼稚園の選考結果は翌日速達で届くとのことだった。

平日だったので夫はそのまま会社へ。息子と私は報告がてら実家へ遊びに行き、皆で妄想を膨らませた。来春からあのかわいい制服を着ておしゃれ幼稚園に通うのね。芝生の中庭を裸足で駆け回ったり、みんなで同じ給食を食べたり、ウサギや鶏や植物を育てたり、銀杏を炒ったり。課外授業では空手と英語を習わせようか。絵を描くのも好きなので、絵画の授業もいいね、なんて言いながら盛り上がった。

このときには翌日、まさか頭が真っ白になるような事件が起こるなど、想像もしていなかった。

ー続くー

 

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